プライヴ・ブルー東京の新築物件を販売したのは、東急不動産で、同物件を賃貸に出す時に仲介業務を担当したのが、その子会社である東急リバブルです。
私が賃貸に出したのは、2年前の2016年の6月で、まだ豊洲の物件需要が強かった時期で(現在もまだ強いようですが)、間取りは80.42平方メートルで、4階、東向き。豊洲運河を望める唯一の棟でした。間取りは当初プランでは3LDKでしたが、リビングに繋がる和室をぶち抜いて23畳の広いリビングに変更し、浴室にはプライヴ・ブルー東京内で唯一、窓が有る間取りで有るビューバス仕様で、豊洲運河方面が見えました。そこにオプションで28万円位したパナソニックのバスオーディオ設備をビルトインし、浴室につかりながら、音楽を聴き、窓から豊洲運河を望めるようにしました。
また、入り口にも、オプションで全身鏡を設置しました。
これは、私達に子供がいなくて、妻と二人だけで住むために、3部屋も必要無く、広々としたリビングで生活し、好きな音楽を聴きながら、豊洲運河の夜景を見ながら入浴するライフスタイルを思い描いたためのものでした。
物件を購入してから12年後に、事情で実家に戻る必要が出来たため、当物件を賃貸に出す事にし、当マンションを販売した東急不動産の子会社である東急リバブルを含めた、5社位に賃貸価格の見積もりを依頼しました。
私自身も豊洲の賃貸市場を常時、チェックしていたので、それなりに土地勘を持っていて、諸々の成約価格などを参考に25万円/月位で決めたいという希望を持っていましたが、出てくる推薦賃貸価格は、どの会社も似たり寄ったりで大体、23万円/月近辺でした。
確かに間取り、向きなどだけで判断すれば、あながちずれた価格では無いとは思いましたが、23畳の広いダイニングとビューバス仕様とバスオーディオ設備などは、子供が独立して夫婦2名で住む、相対的に裕福な世帯には、打ってつけだと思っており、その分のプレミアを取れると踏んでいました。
この辺の見解を東急リバブルの営業マンに何度も説明しましたが、あまり反応してくれなかった感じで、むしろ、「高いと母数が減るので、決まらない可能性が高まるので、無難な線で出した方が良い」という一点張りで、折り合う余地が有りませんでした。要は、「お客様のご希望の価格でこちらは売りに出しますが、決まらなかった場合の責任は、お客様自身で負って下さい」という事でした。
私自身も初めての経験でしたので、プロの営業マンに悉く、同様の事を言われると、さすがに自分が頓珍漢な事をしようとしているのではないかと若干、不安になってくるのは、仕方無い事でした。
色々、悩んだ末に、不動産会社の言い値には従わずに、当初通り、自分の見立た価格、25万円で出した所、なんと2日で借り手が決まりました。
まあ、彼らも仕事なので、彼らからしたら、売れやすい低価格で出したいというのは当然ですが、あまりにも他人行儀で木で鼻をくくったような杓子定規の対応には、正直、辟易しました。結局、不動産会社は、ウェブで調べればわかる程度の過去の平均価格を教えてくれる程度で、それ以上のアドバイスなどはしてくれないものだと言う事が今回の経験でよくわかりました。あくまでも、決めるのは自分で、リスクを負うのも自分だという事をこれから不動産を売却したり、購入したりする方の参考になればと思います。
もし、私が不動産会社の言う通りにしていたら、当然、23万円で妥結していて、年間24万円の機会損失を起こしていました。不動産会社は、売買を仲介するだけのオペレーション会社だと理解するのが懸命です。