最初は電話で投資話があった。直接会って話を聞いてみないかということで、近くのホテルのラウンジで会ってみることにした。ちょうど当時、株や為替など投資に興味を持っていたころで、色々な投資について話をし、不動産投資についても詳しく効かせてもらった。がつがつした感じのセールスではなかったし、セールスマンの感じもよかったので、話を聞いていて嫌なことはなかった。なんといっても物件が東京の麻布だった。
独身者が対象のワンルームマンション。麻布ということでとにかく場所が良かった。子供が東京に住んでいたこともあり、ちょくちょく物件を見に行けたが、やはり居住地とは違う場所にあったので、総会等には思うように参加できなかった。新築だったものの私が購入したときには、すでに賃貸がついていて、部屋の中を見ることができなかった。
達成はできなかった。マンションを持っていることで相続等にも役に立つと思ったが、持っていることで生じる手間もばかにならないと思う。こう言った手間のかかるものを子に引き継ぐより、売ってしまって現金をあげたほうが、よりよいと思った。家賃の値上げも、思うようにはいかないと思う。高ければ借り手はつかないし、安ければ収益につながらない。
実際購入してしまうと、家賃等の管理は購入者任せだったので、もっと他の部屋がどうであるか、周囲のマンションの家賃がどうであるか等の情報が欲しかった。購入してから、同じ方がずっと居住していてくれたし、部屋の物品が壊れたとかの連絡も一切なかった。投資用の物件としては、非常に手のかからない物件であったと思う。